寝る部

常識にとらわれない新しい〝快眠〟を日々探求しているブログ

寝る前のミステリー小説

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第57回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生と寝坊の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■57回 眞乗坊は当時を思い出すように、湖を見つめながら淡々と語り続けていた。「まあ、たぶん刺さらん。だってな、刃先が下向かわんようカッタ…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第56回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生と寝坊の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■56回 ふと私が思い出したのは1年C組味岡志保。彼女からただよう洗練された美女の空気は眞乗坊に、ない。かといえ眞乗坊がダメというわけでも…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第55回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生と寝坊の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■55回 「……なんかすごい不思議」と彼女は言った。「不思議?」「なんか、せんせいはずっと今のせんせいのままだった気がしてたから」「俺かて3…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第54回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生と寝坊の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■54回 車は逢坂山を下りた。名神高速が走る陸橋をくぐった。昔宿屋街だった賑やかな街並みを駆け抜けて、通りの中央を走る水色の路面電車を追い…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第53回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■53回 「……おまえにジオラマ借りてたやろ?雑誌で絶賛された、おまえが半年かけて制作したこだわりの作品」「…………」 彼女は突然関係ない懺悔をはじめた…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第52回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■52回 例えば、吉田先生と喧嘩でもしたとか、今日だけ授業で何か難しい発表かテストでもあるのかもしれない。でもそうだとしても校内きっての優等生が…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第51回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■51回 「やっぱり寝坊なんや!」と眞乗坊は手を叩いて、大笑いしたのである。「ほならせんせ、車で学校まで送って?」「なんでやねん!」「寝坊した同…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第50回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■50回 「……まあ、確かに髪型は似てる」《うんうん!後ろ髪が、背中までかかってますし!でもせんぱい、髪型よりも足足!注目しなければならないのは、…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第49回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■49回 《確か、教頭はもともと文系の出身でしたねえ。知識の丸暗記だけが得意の文系野郎を論理を駆使して意のままに操る!これぞ数学マスターです!》…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第48回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■48回 しかし逆に、「全面的にそのヤンキーのせいにすればよい!」という妙案が浮かんだ私は、腹痛の言い訳を捨て、藁にもすがる思いで昨晩のヤンキー…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第47回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■47回 夢は事実であった。 勿論あの最後の眩しい光に関しては、夢特有の非現実的光景だった気がするが、しかしあいつに辞書を投げつけたことについては…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第46回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■46回 でも結果的にこいつの魂胆通り、ことは運んでしまいそうだった。いい子ぶって生きてきただけの教師という存在は「怒るパターン」を選ぶ状況なの…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第45回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■45回 成程こいつが数学ができようができまいが私の関与するところでない。数研と言って別にチームになって何か大会を目指している訳ではない。それは…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第44回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■44回 《わあぁぁああ――っ!!》とKOUHAIは叫んだのである。《折れちゃってたらこれ直しようがないっすよ、せんぱい!》「阿呆。これと同じキッ…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第43回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■43回 《僕は今わかりました!絶対に、大学者になっているべき数学マスターが、とんでもなーくしょうもない人生を現在送っているのはなぜか!どうして…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第42回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■42回 《本当の過去を、せんぱいは誇るべきなんです!》とKOUHAIは言った。《やはりせんぱいは数学マスターなんです!そんなあなたに心から敬意…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第41回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■41回 「はあ?」と私は笑った。「高校時代といえば俺の栄光やんけ。目を背けるどころか、毎日のようにあの頃に戻りたいって思ってるくらいやがな」《…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第40回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■40回 「人間はある空間を、どのように『リアルや』と認識しているかというと、物に含まれる過去の全体に矛盾が見出されない時なんや。齟齬や矛盾はリ…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第39回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■39回 《はあ》「しかし、AV世界の中の過去はどうや?例えばこれを見てみよう」 私はエロDVDパッケージの裏側の、内容紹介写真の一枚を指差したの…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第38回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■38回 「ええか?俺は自分の身近な人間と重ね合わせてAVを観るなぞという低級なことはしていない、なぜなら独自のAVの楽しみ方を発見しているから…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第37回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■37回 「ええねん」とTシャツを着ながら私は言ったのである。「来年は引っ越そうと思とんねんから」《それ、毎年言ってる口ですか?》「……でも今年は…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第36回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■36回 だいたい幽霊なのか幻覚なのかも実ははっきりしていない。KOUHAIは、死者が蘇った存在なのか、それとも私の観念のゆがみが生み出している…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第35回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■35回 調べによると、どうやら例のごとくその連休の最初からずっと部室で寝ずに問題を解きまくっていた室坂は、途中トイレか何かで席を立った時、エネ…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第34回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■34回 この時確かに私は自分の成績に大得意になってこんな勿体ぶったことを言ったわけではないとは一概に言いきれない。でもどちらかというと「おまえ…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第33回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■33回 数学研究部に室坂という名の後輩がいた。 私のひとつ下で、水晶占いができそうな分厚いメガネのその重みが耳をいびつにひっくり返してしまってい…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第32回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでみてくださいね。 ■32回 お説教が1時間ほど続きようやく釈放されたが、その間「すいませんでした」をおおよそ100回ほど言ったためだろうか、再び軽の車に乗って家に…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第31回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでくださいね。 ■31回 それは我ながら歯痒くなるほどの猪口才なパンチであったが、リーダーはかわしも防ぎもせずまともに喰らった。それは別段私に知られざるパワーを秘め…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第30回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでくださいね。 ■30回 セブン・イレブンの入り口に、今日もヤンキー三人組がたむろしていた。制服姿で煙草を3人で吹かしている。そのうちうんこ座りをしている二人は喧嘩…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第29回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでくださいね。 ■29回 せっかく貸していただいた彼女の作品をまさかまさか死んでも壊せない私は翌日曜、近所のホームセンターでそのジオラマのサイズにちょうどぴったりの…

連載ブログ小説『せんぱいせんぱいせんぱい乾杯、せんぱいサンライズ』第28回

京都の女子高に勤めるでぶ教師の再生の物語。 ミステリーに興味がある方は是非読んでくださいね。 ■28回 そういえば駒田。やつはまさしくジオラマが趣味だと言っていたのである。 やつのその趣味を広げてやり、こうした素晴らしい作品を作れるだけの技術を…