どんなことでも5年も考え続けると答えが出るらしいのである。
割と意外な道具を使う、とっておきの方法だ。実際これを使うようにしてから私はどれだけ柔らかい耳栓でも奥まで入れられるようになり、耳栓が半年くらい長持ちするようになった。
一体どんな道具を使うのか?
後半では【熟睡確実の耳栓】もご紹介する。
ああもう!寝てえのに、耳栓がやっこくて耳にちゃんと入んねえ!
君と同じように、私も寝るときに耳栓を使うのである。
5年くらい前、マンションの隣がうるさくて寝る時つけるようにしはじめ、以来うるさくなくても毎晩つけるようになった。キャリア5年である。今や耳栓の圧迫感で体が「寝よ。」と勝手にモードが切り替わるまでに習慣づいている。もはや「パジャマ」のポジションだ。
そんな私のかつての悩みは、耳栓がすぐ柔らかくなってしまうことであった。
新品なら問題ない。小さく潰してからの「戻り」も遅いし、それでいて程よい硬さもある。だからぎゅっと細くして耳奥に入れて装着完了。しかしながら1週間も使うと、スポンジ並に耳栓が柔らかくなってしまう。潰してからの「戻り」があまりに早いし、柔らかいので耳の入り口で押し返されてしまい、どうしてもうまく奥まで入れられないのである。
耳栓ががっちり奥まで入っていないと寝ている間に取れてそのせいで目が覚める最悪な事態も起きるので、しょうがなく頻繁に耳栓を新しく買い換えていたのだが、ワン・ウィークしか使えないのは、ちょっとお金がもったいないのである。
――あ!〝あれ〟を使えば、めちゃ簡単に入る!
しかしついに、そんな時どのようにすればいいかを私は思いついたのである。
割と身近な道具を使う、とっておきの方法。
実際これを使うようにしてから、私はどれだけ柔らかい耳栓でも奥まで入れられるようになり、耳栓が半年くらい長持ちするようになったのだ!
さてどうすると思うだろうか?
ザ・灯台もと暗し!耳栓を押し込むのに最適な道具とは?!
耳栓が柔らかくなってしまっても奥まで入れ込める方法についてである。
答えは「耳かき」である。
耳かきというのは少し意外な道具だ。まさに灯台もと暗しである。扱いやすく、耳の穴と相性抜群の道具だから、これがもっとも適していると言って差し支えないのである。
具体的な使い方はこうだ。
具体的なステップ(右耳の場合)
ステップ1――まず耳栓を30%くらい穴に入れる。
まず耳栓を細く潰して、普通にねじって右耳に入れる。どれだけ耳栓が柔らかくてもおそらく30%くらいは穴の中に入るだろう。つまり今はまだ入り口部分で残りの70%ほどが行き詰まっちゃっている状態である。
ステップ2――逆の手で押さえる。
続いてその状態で耳とは逆側の手、すなわち左手を「ひじょーにきびしー!」みたいに頭の上から回して、人差し指で耳栓を外に飛び出さないように押さえつける。なぜわざわざ左の手を使うか。それは右手で耳かきを持つためである。
ステップ3――耳かきで一部ずつ「かき入れる」
さあここからがちょっと難しい。
その押さえつけている指の隙間から、耳かきの先っぽで、詰まっている耳栓を「ぐい」っと、中に押し入れていくのである。(ちょっとやりにくいものの、何度も練習すると微妙な力加減がだんだんわかってくるはずだ。)
ステップ4――さらに上下左右から、全部「かき入れる」
これで耳栓の一部が奥に入ったら、それから横側や、上側も耳かきで押し入れていくと、耳栓の全体が押し込まれるのである。
(押し入れると言っても、それほど難しくない。最初は指で押さえつけている耳栓で、耳の穴が塞がっている状態だが、その端の隙間から耳かきの先をただ奥に入れようとすればいいのだ。耳かきが奥に入れば、耳栓の一部も、否応なく、必然的に一緒に奥に入っていく。それで耳栓の一部が奥に入る。そしたら耳かきを抜いて、別の一部を奥に入れる、という感じで全体を入れていくのである。)
ステップ5――逆の耳へ。
左耳は手を逆にして、同じように行えばよい。
別に耳かきのスプーンみたいな部分を使うわけではない。だから厳密に言えば、耳かきでなくても、なにか丈夫な細長い棒でさえあればよいのである。たとえば竹串でもよい。だが竹串を耳の穴の中に入れるのは少々危ないのである。だからやはり耳かきしか考えられない、というわけである。
ちょっと慣れるまではやりにくいが、スポーツと同じで毎日やれば必ず1週間くらいでかなりうまくなる。私はものの5秒で入れられるようになったのである。
ぜひ君も名人の域を目指してほしい。
👆解説動画も作ったのである
これで熟睡確実!おすすめ耳栓5選
さあ耳栓の入れ方がわかったら、熟睡が確実な耳栓をご紹介していこう。実は今は様々なタイプの耳栓が出ているのである。
確かに〝入れやすさ〟をウリにした商品も多数あるが、しかし「耳かき戦法」によって、もはやどれだけ〝やっこい〟耳栓も挿入できる我々にとっては、そういった商品は不要である。
熟睡確実おすすめ耳栓その1――サイレンシア レギュラー携帯ケース付き
大定番のサイレンシアのレギュラータイプ。私もこれを使っている。ポリウレタン製でとても柔らかいフォームタイプの耳栓が2ペアセット。指で細いロール状に押しつぶして耳に装着。耳の穴にぴったりフィットして、かなりの遮音効果があるということはもはや君に説明不要であろう。
難点はやはり入れにくいことだ。使っていくうちにどんどん柔らかくなってしまう。でも耳かきを使用することによって、これを一つ買えは半年は持つようになるだろう。
👆こちらはお得な10ペアパックだ。これだけあればもはや君の孫の世代まで使い続けられるのである。
熟睡確実おすすめ耳栓その2――モルデックス SparkPlugs コード無 200ペア
アメリカで軍事用としても使われているモルデックスの耳栓も遮音性が高い。固めに作られていてウレタン素材、耳にしっかりフィットしやすく長時間使っても痛くならないのもポイントなのである。
サイレンシアレギュラーがいまいちだと思ったらこちらを試してみるとよい。ただし腰が抜けるほど高いのである。
熟睡確実おすすめ耳栓その3――キングジム デジタル耳せんMM1000
今はデジタルの耳栓もあるのである。
音を音で消すという「ノイズキャンセリング技術」で環境騒音の9割を打ち消す近未来耳栓。使い方は本体のスイッチを入れたら、イヤホンタイプの耳栓を装着すればオッケー。どっちコードの長さは85cmと長さがしっかりあるので、ポケットに入れた状態でも使用可能だし単4乾電池一本で100時間オッケーである。
熟睡確実おすすめ耳栓その4――ザフィットライフ ライブ・睡眠用3サイズ入
主にライブなどで難聴防ぐためにも耳栓がよく使われるが、それを睡眠用に応用したような形で開発されている耳栓である。ライブの大音量を軽減できるのだから、もちろん夜の騒音はばっちりカットしあなたを深い眠りに誘ってくれること請け合いである。
熟睡確実おすすめ耳栓その5――サイレンシア スリープ
耳栓の定番サイレンシアから睡眠用に特化した耳栓も出ている。
スモールサイズとレギュラーサイズがセットになっていて大きい方を使えば騒音を確実に消すことができるのである。それほどでもなくていい、という場合などは小さな方を使ってほしい。デザインも青色とピンク色で少しお洒落。
まとめ
もしかすると私のやり方ではうまくいかない、と言う人もいるかもしれない。私も最初はなかなかうまくできなかった。ましてパイオニア的な、誰もやったことがない方法なのでうまくいく保証もない中研究を続けたのである。しかし毎日の修練のおかげで、いまではもう無意識でも耳栓をさっと入れられるようになった。耳栓がちょっと柔らかくなったくらいでは買え換えないで済むので、とっても経済だ。
ぜひ君もこのテクニックを習得し、絶対の静寂の中で最高の夢を楽しんでほしい。