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倉庫の収納術!「片付けやすさ」を優先してデザインすればメンテナンスがいらない

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 クローゼットやキッチン以上に、倉庫の収納って難しくないですか?

倉庫は普段目につかないだけに、気がついたらごちゃごちゃになってしまうこともあるのではないでしょうか?スペースが広く、ものの種類も豊富で、統一感が出にくい。家族のみんなが思い思いに使ってしまって、すぐにごちゃごちゃになる。

しかし倉庫にはクローゼットやキッチンと異なる利点がある。

それはあまり他のお客様に見られる場所ではないということ。とある荷電量販店の倉庫で7年アルバイトをしていた私がその点を活用することで、絶妙な倉庫を収納する方法を紹介いたします。

理想はメンテナンスをしなくても整っている状態。

倉庫に限らずクローゼットでも応用が利くアイディアが詰まっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

倉庫を乱れない状態にシステム化する最初のステップ。とりあえず不必要な物は断捨離。

まず大切なのは物の数を減らすことです。

そうすることで整理に必要なスペースも確保され、また整理しなければいけない量も減るので、労力を節約できます。

倉庫の大きな空間の中で不特定多数の物が散在しているような状態では、最初の整理が重要。一体何をしまうのか、どのくらいの頻度でそのそれぞれ使っているのか、そしてその物は誰が使うのかという点を考えてデザインを考えましょう。

最初に家族全員が使う可能性があるものをピックアップしていくのがコツ。それらの使用頻度や使う場面を考慮していくと、理想的なデザインが見えてきます。

目指すべきは取り出しやすい倉庫か、片付けやすい倉庫か。

まず考えなければいけないのは「取り出しやすさ」と「片付けやすさ」のどちらを優先すべきかということ。一見整然と並んでいるととても見た目に良く取り出しやすい。でも逆に言うと、この状態はとても片付けにくいということを忘れてはいけません。 

倉庫整理では一体「取り出しやすさ」と「片付けやすさ」のどちらを優先させたらよいのでしょうか。

モチベーションの観点からは「取り出しやすさ」と「片付けやすさ」のどちらが重要か。

あなたが物を取り出す時と片付ける時のモチベーションを考えてみましょう。例えばあなたがドライバーが必要だとします。それを倉庫に取りに行くとします。その時にどれくらいモチベーションが高いでしょうか?

あなたは今ドライバーが是非必要なのです。だから少々取り出しにくくても頑張ります。物を取り出すモチベーションは、「高い」。

一方で片付ける時はどうでしょうか?あなたはもうそのドライバーは使い終わった後。次にいつそのドライバーの役目が来るかは定かでもない。作業も終わったところなので、どっと疲れが溜まっている。そのような時、倉庫に丁寧にしまうということをするのが少し億劫になってしまいますよね。

その通りです。あなたは片付ける時はもうドライバーはいらない。あなたの物を片付けるモチベーションは「低い」。

「倉庫をちゃんと整理しよう」という気持ちの低い状態が物を乱す原因です。つまりそちらに合わせないと、倉庫は当然整理されない。

したがって「取り出しやすさ」よりも「片付けやすさ」を優先した方が倉庫が乱れにくいのです。

見た目の観点からは、「取り出しやすさ」と「片付けやすさ」のどちらが重要か。

確かに物がどこにあるかはっきりしているので、取り出しやすい倉庫の方が見た目には綺麗です。

ですがその「見た目」はどれだけ重要なのかということが問題です。

倉庫という空間はそれほど他人に見られるような場所ではありません。例えばゲストがあなたのお家に来ても、倉庫を見せるような場面はほぼない。キッチンの場合は見せる場合があるかもしれませんが、倉庫はまずない。

その点をよく考えてみますと、重要なのは「片付けやすさ」ということになります。見つけやすさよりも「片付けやすさ」を最優先するのです。そうすることによって、しばらくメンテナンスができていない状態が続いても、乱れることは少なくなります。

そのことを考え合わせますと、このように結論できます。

結局見た目の点を考えても、「取り出しやすさ」よりも「片付けやすさ」を優先した方がいい。

「片付けやすさ」を優先した倉庫とはどういう倉庫か。

要するにメンテナンスがほとんど必要のない倉庫というのは、「片付けやすさ」を優先した倉庫ということが結論できます。

しかし片付けやすい倉庫とは一体どういうことなのか。

片付けやすい倉庫の特徴をご紹介していきましょう。

片付けやすい倉庫の特徴その1――分類が少ない。

例えばプラスドライバー、マイナスドライバーその大小など、様々な種類のドライバーがあります。その時プラスドライバーはプラスドライバーの場所、マイナスドライバーはマイナスドライバーの場所と、それぞれ分かれている状態、分類の多い状態は「取り出しやすい」です。

ですがこの状態は片付ける時、プラスドライバーをひとつの箱に入れ、マイナスドライバーは別の箱に入れる必要が生じてきます。作業が一つ増えているのです。つまり片付けにくい倉庫なのです。

あなたはなにもかも細かく物を分けて収納していませんか。

基本的に似ているものは思い切って同じ場所にしまってみましょう。そうすると取り出しにくいことは確かですが、片付けやすさがアップします。

片付けやすい倉庫の特徴その2――「内容」ではなく、「形」で分類している。

例えば本を整理する場合を考えてみましょう。例えばビジネス書ならビジネス書の場所、小説なら小説の場所、大型の写真集なら写真集などという風に分類することを考えてしまうのではないでしょうか。

しかしこの分類は、分類項目がかなり多くなってしまいます。つまり片付けやすさはダウンしています。

では片付けやすくするために、分類を減らすのですが、それはどういう基準で分類したらよいでしょうか。

たとえば小説と漫画はどちらも「フィクション」だから同じ分類、写真集と雑誌はどちらも写真が多いから同じ分類、という風に分類を減らすこともできますが、あまりおすすめできません。かなり主観的な分類の仕方で、とてもわかりにくくなってしまうからです。人によって「小説と漫画は違う」と思う人もいるでしょう。また新たなジャンルの本を買ったら、「これはどこに分類しよう」といちいち迷ってしまうことになります。

もっとすっきりと、明確な分類をするためには、本の内容を基準にしない方がよいのです。

本の「形」を基準にするのがおすすめです。

本の大きさで大と中と小とに分けてしまうのです。それならばたったの3種類。しかもビジネス書だろうが写真集だろうが大きければ大に分類、小さければ小に分類と、いちいち頭を使わずにどの分類に属するか瞬時に判断できます。

●大きさによって分類すると、スペース効率もよい

大きさによって分類するさらに大きな利点は、デッドスペースができにくいということも言えます。

例えばあなたの持っているビジネス書を一つの本棚に揃えるところを想像してみてください。

当然大きい本もあり小さい本もあります。だから凸凹します。そしてそのへこんでいる部分に何かを収納するわけにはいきません。そしたら余計なにがなんだかわからなくなりますから。つまりそのへこんでいる部分がスペースとして無駄になっているということが言えます。

しかし大中小で分けるとどうでしょうか?ほとんどこのでこぼこができにくく、無駄なスペースが減るのです。ダンボールにしまうなどの場合でも想像してみれば同じサイズの本でしまった方がきっちりしまえるでしょう。

「そうしたら本がすぐに見つけられないのではないか」と思いましたか。
その通りです、この分類の仕方は「取り出しやすさ」を犠牲にしていますから。

しかし図書館ほどの蔵書量ならわかりますが、個人所有の本の冊数などはたかが知れています。大体記憶の奥底に、あれは大きい本だったな、とか、小さい本だったなとか覚えているものなのです。

だから問題はさほど生じません。

これは本に限らず作業道具や掃除道具などの収納でも同じことが言えます。基本的に大中小の三つの大きさで分けてしまうのが「片付けやすさ」アップのコツなのです。

片付けやすい倉庫の特徴その3――現在の状態できっちり整理をしてしまう。

よくやりがちなミスは、今のある物で倉庫の全体のスペースを使って整理をしてしまうこと。

季節が変われば倉庫に入ってくるものも変わります。冬になれば夏物の扇風機などが入ってきます。そのことを計算せずに今の状態できっちりやってしまうと、季節が変わるごとに大掛かりなメンテナンスが必要になってしまいます。

せいぜい1年で大丈夫なので今とは反対の季節が来た時にどのようなものが入ってくる彼をよく想像してそのスペースを空けておくようにすることが、片付けやすさアップには必要不可欠です。

まとめ――倉庫が乱れるのは心掛けが悪い?

以上、倉庫の新しい収納術についてご紹介してきました。

ポイントは片付けやすい倉庫になっているかどうかをチェックしてみること。もちろん細く棚を使って、色々なものを分類するのも見ために非常に良いですが、そこまで見た目を良くする必要があるのかどうかを考えてみましょう。

もしかしたらちゃんと物を元の場所に戻さないでお子様を叱ったりしていませんか。

一概にそれはお子様が悪いとは限りません。できるだけ片付けやすい状態を作ってあげて、自然とストレスなく片付けができる状態を提供してあげることが大切。

物が乱れるのは決して心がけの問題ではありません。

仕組みの問題なのです。