マイキュー、欲しくなってきましたか?
ビリヤードにハマってくるとだんだん欲しくなってきますよね。しかし「上手くないのに持っていたら恥ずかしいな……」とか、「そんなお金があるなら、練習に注いだほうがいいでしょ」とか思って、もしかしてあなたは購入に踏み切れないでいるのではないでしょうか?
それは大きな間違いです。
上手いから、マイキューを持つのではありません。
逆なんです。
マイキューを持つから、上手くなるのです。
それははたしてどういうことか?
ではマイキューを持つメリット、それから選び方、おすすめのキューをご説明していきましょう。
- マイキューを持つメリットは、単にショットの精度が上がるというだけではない。
- マイキューと、一生の後悔をしてしまった知人。
- 大会で活躍したい初心者の正しいキューの選び方と、おすすめの5本。
- 大会で活躍したい初心者におすすめのキューその1――Mezzキュー EC7-W6 (WX700シャフト装備)
- 大会で活躍したい初心者におすすめのキューその2――Fury(フューリー)キューDL-1(kk)セレクテッドホワイトメープルシャフト装備MIK-DLK01
- 大会で活躍したい初心者におすすめのキューその3――Cuetec CUER360モデル671
- 大会で活躍したい初心者におすすめのキューその4――ADAM【アダム】MUSASHI EKB-003|アダム45周年モデル
- 大会で活躍したい初心者におすすめのキューその5――PREDATOR(プレデター)キュー8K-3314-3シャフト装備PRD8K0301
- まとめ――唯一の趣味ならば、贅沢に投資しよう!
マイキューを持つメリットは、単にショットの精度が上がるというだけではない。
もしかして、マイキューを持つメリットは、「ショット精度が上がる」だけだと思っていませんか?
確かにハウスキューは無差別に色々な人が使っています。そのためシャフトが曲がってしまっていたり、かなり重心がずれてしまっていたり、単純に出来が良くないというのが言えるでしょう。
ちゃんとしたマイキューを持てばそれだけでショット精度が上がることは確かです。 しかしそれは確かなのですが、マイキューを持つ本当のメリットはその点ではありません。
マイキューを持つ本当のメリットその1――一つ一つのショットの〝不確定要素〟が減るから、学習できる。
ショットには様々な不確定要素があります。周囲の天候、ラシャの状態、ボールの汚れ具合。さらにあなたの体調、睡眠時間、食べたご飯、食べた時間などなど……。
ただでさえ一つのショットには不確定要素がたくさんある。
もしもマイキューを持っていなければ、さらにそこへ、使っているキューによって手玉の走りが変わるという不確定要素も加わってしまうのです。
いよいよ何がなんだかわからなくなります。
あなたの狙いに問題があったのか、それともキューが原因なのか。
そのため一回のショットで学習ができず、上達が遅れてしまうのです。
マイキューを持ち、一つでも不確定要素が減れば、上達のスピードが上がるのです。そして極力良いキューを使った方が、キューによる不確定要素が出にくいことは確かです。マイキューを持つことは、単にショットの精度が上がるというだけではなく、学習や成長の側面からもメリットがあるのです。
マイキューを持つメリットその2――モチベーションアップにつながる。
あなたは大切なお金をキューに注いでしまうということに抵抗があるかもしれません。
ですがその抵抗を乗り越えるからこそ、覚悟が付くのです。投資を少なくして上達しようといった姿勢では、いくら頑張っても、練習にも身が入りません。大金でキューを買った時、それで上達しなかったら、悔やんでも悔やみきれませんから、一つ一つのショットに対しての真剣味が増すのです。
つまり人から譲ってもらうキューもあまり良くないということが言えるでしょう。あなたは身銭を切らなければいけない。ゲームとかおいしい食事とか、他にも使い道があったお金を、キューに使うということに意味があるのです。
本当に上手くなり大会で結果を残したいならば、必ず投資しましょう。
一と月練習を休んででも、よいキューを買うべきです。
それにすでにキューを持っている人も、惰性で撞いているだけで練習に緊張が出ないような時は、思い切って投資してみましょう。新しいキューがカンフル剤となって、きっとあなたに技術の新たな成長をもたらしてくれます。
マイキューと、一生の後悔をしてしまった知人。
実は私の知人は、ビリヤードに熱中していたのですが、安めのマイキューを使っていました。一万円弱のノーブランドです。ブレイクキューはよく相撞きしていた人から譲り受けたもの。学生だからお金がなくて買うことができなかったというよりも、「キューに頼ってはいけない!」とか「練習こそ大事だ!」とかストイックになっていたのです。
ですが今振り返ってみると、その点で彼は大きな間違いをしていました。
アルバイトでもなんでもして、苦しくてもしっかりキューに投資すべきです。たとえそれでひと月ぐらいビリヤード場に通えなくなったとしても、です。彼は結局、あれだけの熱意があれば今頃プロで活躍できたんじゃないかと思っていますが、結局日の目を見ることなく普通のサラリーマンになり、ビリヤードもやめてしまいました。
大会で活躍したい初心者の正しいキューの選び方と、おすすめの5本。
もしあなたがキューに投資することが躊躇してしまうようでは、さっさと別のことに熱中した方がいいと私は思います。
ここで意地でも高いものを買うのか。それとも安いものでごまかすのか。それは、あなたのビリヤード人生の華やかなものになるか、くだらない趣味で終わるかを決めます。あなたのため、そして日本のビリヤード界の進歩発展のために、私はあなたに高いキューをおすすめするのです。
せめてひと月の生活費くらいの出費は考えましょう。
安物買いの銭失いにだけはならないでください。
では実際におすすめのキューを見ていきます。
大会で活躍したい初心者におすすめのキューその1――Mezzキュー EC7-W6 (WX700シャフト装備)
ハイテクシャフトのMezzキュー。
かなり人気のメーカーでストロークの正確さ、球の安定性も優れたハイクオリティのシャフト。落ち着いたデザインもおしゃれでありながら、それほど派手でもないので誰が使っても大丈夫でしょう。
メッツキューにしておけばまず問題ないというのは言えます。特に初心者のうちからハイテクシャフトに慣れてしまうのはぜひおすすめです。
※ハイテクシャフトってなに?
キュー選びの一番大きなポイントがシャフトです。大きく分けて「ノーマルシャフト」と「ハイテクシャフト」の2種類があります。
大きな違いは横回転をかける、ひねりのショットなどで手玉の進む方向が変わるか変わらないかです。ヒネりのショットはいわばボールの横っ面を撞くわけですから、それとは逆方向に手玉の進む方向はわずかにズレる道理ですよね。このズレのことを「見越し」と言います。
この「見越し」が出るのがノーマルシャフト。
「見越し」が出ないのがハイテクシャフトです。
それなら絶対ハイテクシャフトの方がいいと思いますが、ベテランの中にはあえてノーマルを選ぶ人もいます。熟練している人はこの「見越し」も考慮に入れてヒネリのショットを撞けるので、逆に見越しがないと気持ち悪さを感じてしまうのです。
ですが要は慣れの問題ですし、ハイテクシャフトは「こじれ」も出にくいので初心者の人は最初からハイテクシャフトを使い、そちらの性能に慣れてしまうのがおすすめです。
大会で活躍したい初心者におすすめのキューその2――Fury(フューリー)キューDL-1(kk)セレクテッドホワイトメープルシャフト装備MIK-DLK01
とりあえず一時しのぎのマイキューが欲しいという人によいです。後々はブレイクキューとして使用することもできるので、どうしてもお金がないという場合、それから自分のセンスにかなり自信があるのならば買ってもよいかもしれません。このキューでマスワリができるのは本当にセンスに恵まれた人だけです。
見越しも大きく、シャフトの品質も劣るので、傷みやすい。これならば特にハウスキューとはあまり変わらないですし、運ぶ荷物にならないだけハウスキューの方がよいとさえ言えます。安いキューで満足しているようでは本当の実力は絶対につきません。これしか買えないというのならば、一時的に練習を休止し、アルバイトを頑張って、もう少しマシなキューを買いましょう。
大会で活躍したい初心者におすすめのキューその3――Cuetec CUER360モデル671
10年前ビリヤードに熱中していた男からすると「キューテック」といえば天才プレイヤー、ストリックランドの使っていたブランドというイメージがあります。ですが彼は天才であると同時に何かと問題騒ぎを起こすのも特徴。どうやら試合で暴れまわったせいで、今は契約を打ち切られているみたい。
「炎上プレイヤー」とはいえ、ストリックランドを一度は認めたこのメーカーキューテックの品質は保証付き。このキューを使えばストリックランドの見ている風景をあなたも見ることができますよ。
大会で活躍したい初心者におすすめのキューその4――ADAM【アダム】MUSASHI EKB-003|アダム45周年モデル
本気でビリヤード上達したいと思うならこれ。MUSASHIは老舗キューブランドのアダムの技術を最大限に結集して作られた一本。それでいながらノーマルに近い打感でキュー切れもかなり良い。デザインも精巧な機能美が宿っていますよね。
想像してみてください。
大会であなたの対戦相手がこのキューを使っていたらどう思うかということを。
大会で活躍したい初心者におすすめのキューその5――PREDATOR(プレデター)キュー8K-3314-3シャフト装備PRD8K0301
プレデターはスポーツとしてビリヤードをとらえた、機能性の高さを重視して作られているのが特徴。314シャフト、BKシリーズなどのビリヤード業界の歴史を塗り替えて来た技術力が特徴です。高い技術力によってあなたのプレーの向上を助けてくれます。
まとめ――唯一の趣味ならば、贅沢に投資しよう!
以上初めてマイキューを買おうか迷っている方のためにキューの選び方と人気商品をご紹介しました。
何より重要なのは一つ一つのショットに対して不確定要素を減らすこと。なぜショットがうまくいったのか、なぜ失敗したのかを、大変でも毎回毎回しぶとく考えることによってミスショットが減っていきます。
その際に「キューがミスショットの原因だった」という要素を一個でも減らせれば、考えなければいけない事が一つ減ります。それが数千、数万という数のショットを繰り返していくうちに大きな差となります。他に特別趣味やコレクションがないというのならば、思い切った購入に踏み切るべきです。
今のあなたの決断が、1年後あなたが〝大会荒らし〟と呼ばれているかどうかを決めるはずです。