寝る部

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【2018熟睡を促す音楽アワード】炎上を起こした審査を、寝る部が分析。

AGNA主催で2001年から行われている「熟睡を促す」という視点の紅白歌合戦、レコード大賞。

しかし今年はとんでもない波乱、なんとビートルズが4曲を独占する結果となりました。一つのバンドグループがほぼ独占するような形になったのは、この賞始まって以来のことで、それによって世界中で一大騒動が起きたようです。

寝る部部長としてこの大炎上について、考え方をまとめましたので参考にしてください。

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【熟睡を促す音楽アワード2018】の〝驚愕の〟結果

とりあえず結果を見ていきましょう。

熟睡を促す曲第1位――Black Bird(THE BEATLES)

熟睡を促す曲第2位――In My Life(THE BEATLES)

熟睡を促す曲第3位――BABY'S IN BLACK(THE BEATLES)

熟睡を促す曲第4位――涙そうそう(夏川りみ)

熟睡を促す曲第5位――ACROSS THE UNIVERSE(THE BEATLES)

参考:選定基準(大会規定から抜粋)

「迅速な入眠に欠かせないものは、ほどよいテンションである。テンションが高い状態では寝られるわけがない。爆音高鳴るパンクロックを寝る前に聴いてしまえば、アドレナリンが出て寝るどころではなくなってしまう。テンションをちょうどほどよい位置に調節してくれるという点では、ただのオリコンの売上や、カラオケで盛り上がる曲ということとはまったく別の新しい指標が必要である。しかしテンションが低すぎても眠れない。その適度なテンションへ聴き手の心理を導く曲を選定する。」

なぜ今年に限って突然ビートルズがランクインしたのかで、ネットが大炎上。世界的な問題へ発展。

例年では、その年発売された曲がほとんどランクインしてきました。実際第1回(2001年)の【熟睡を促す音楽アワード】第1位は、松浦亜弥の「LOVE涙色」でしたが、それは2001年に発売し、日本中を席巻した曲であり、十分納得の結果でした。

なぜ今年に限って、ビートルズだったのか。

今年はビートルズにとって特別記念の年というわけでもありません。今年だけビートルズが特別フューチャーされたわけでもありません。つまり今年にランクインするならば、それまでにも入っていておかしくない。

だからもしかすると「単に選んだやつが、最近の曲を知らないのではないか」とか「本当は今年からはじまったのではないか」とか思っているかもしれません。実際そのような批判で、世界的な炎上が起こったのはご存じの通り。日本は落ち着いてきましたが、まったく収集が付かない状態は、東南アジアの方では今も続いているのです。

審査員メロウ氏による解説「ネット野蛮時代の移り変わりと、ビートルズによるロックの進歩が重なったからだ」

 この批判を受けて、審査員のクリストファー・メロウ氏が、社会的背景から以下の通り解説がなされました。

ビートルズは「ロックが最高だ」とは言わなかったロックバンド。

私がビートルズがすごいと思うところはロックンロールという形式でしか表現できないことを表現した点だと思います。それまでのロックスターは、どちらかと言うとロックをしていることにまだ自意識的だったと言うか、ロックでしかできないことをしたという次元までは持っていけてなかった。「ロックはとても楽しいぜ」とか、「監獄にいたってロックで弾けようぜ!」「ジェニービーグッ!!」みたいな歌詞が多いことからもそれは言えるのではないでしょうか。

ロックをしていることが普通じゃない、世間から認められていない、という状況でその世間に合わせて必死でロックの地位を確立しようと頑張っていた。とはいえ、本当は口で言うのではなくて、ただロックでしかできないことをやって、世間に認めさせればいいのです。

「ロックは最高なんだ!」と言うということは、「最高ではない」といってしまっていることなのです。 

彼らは黙っていた。

ビートルズはいわばもっとも強烈な形で「ロックが最高である」ことを社会に知らしめたのです。

ネットは、まだ未開拓の状態。

ネット表現は現在、そのビートルズが登場する直前のまさに野蛮時代です。ブロガーやユーチューバーも含めて、いわばチャックベリーが一生懸命「ロックが最高だ」と叫んでいたような時代にぴったり相当します。少ないファンを大切にし、その慈悲を乞いながらどうにか成り立っているスラムな文化なのです。

だって運営報告やら、収入報告やら、「今日は何を書こうかなあ」やら、非常に「自意識的」な表現が目立つとおもいませんか?自意識的表現しかない、と言ってもいい。「言ってはいけないことを言った」という「どうだ。お尻の穴を見せちゃった!」的〝勇気〟で評価を得るだけ。いかがでしょうか?あなたが小学生の頃、ちんこを出して笑いを取ってるだけのやつっていませんでしたか?

まあ別にちんこも悪いとは言いませんが、いかにも〝素人くさい〟表現であり、そればかりというのはさすがに未熟な状態と言えるでしょう。素人でも参入可能な感じというか、底が知れている感じというか。ネットという舞台でしかできないこと、しかもそれが他の表現手段よりも面白い、というものが果たしてあるかどうか。

素人が寄りつけないものを作れているかどうか。

やっぱりそれを考えるととんでもなく、むずかしい。

ネット文化が浸透しつつある今、社会全体が〝無意識下〟で「ちんこなし」表現の難しさを感じ、その開拓者を心から求めている。「ビートルズ」を求めている。ビートルズという、そういう角度からとんでもなくすごいことをした集団の〝無意識下〟での再評価が起きているのです。

したがって、今年の【熟睡を促す音楽アワード】は、社会的バックボーンをもとに、このような結果になりました次第なのです。

寝る部部長のランクイン曲詳説

寝る部部長としては、批判者達の意見も、メロウ氏側の意見も、どちらも一部当たっていると思います。

寝る部部長として、メロウ氏のネットに関する考え方はいまいち賛成できませんが、各曲には、確かに睡眠効果はあるとは思います。

だからその解説をしましょう。

それがあなたにとってもっとも有益ではないかと思います。

熟睡を促す曲1位――Black Bird(THE BEATLES):確実な眠りへの誘い。

ポールがクラッシックギターだけで歌っている静かな名曲。寝る前に聴けば、リラックス効果がかなり高いと言えるでしょう。イントロからしんみりと、優しい気分になれます。Let it beなどもそれほど激しくない曲なのですが、しかし中々盛り上がりが高く、やや脈拍を早めます。

熟睡を促す曲2位――In My Life(THE BEATLES):眠りに誘う「憧憬」という力。

これも傑作と呼び声が高い、シンプルでありながらもどこか人生を振り返ってしまう熟睡必至の曲です。

「忘れられない場所がある」から始まるコーラスを聴くと、否が応でもあなたの幼少期から青春時代までの頃の記憶にに引っぱり込まれます。間奏のピアノもレトロな雰囲気で、縦の線が入った昔の映画の映像がぴったり合いそう。

ジョンの優しげな歌声は、彼がスマイルを浮かべながら歌っている様子が見えるようです。音楽にはまったく詳しくない私ですが、個人的には、それぞれの節の切れ目を伸ばさないジョンの歌い方の、その間(ま)が、懐古感を存分に引き出していると分析しています。

とまれ「色々あったけどさ、あなたを一番愛している」という現在を肯定するシンプルな歌詞の主張も含めて、布団の中であなたを気持ち良く目をつぶらせてくれる曲といえるでしょう。

熟睡を促す曲第3位――BABY'S IN BLACK(THE BEATLES):ワルツテンポの繰り返しが「羊が一匹……」に相当。

これはそれほど静かな曲ではありません。

しかしワルツ風のテンポ、「おー、でぃー、わっきゃないどぅー」が繰り返される歌詞はリピート再生で聞き続けていると、眠たくなってきます。

熟睡を促す曲第4位――涙そうそう(夏川りみ):アンビギュアスが眠りを誘う

やはり沖縄を思わせるのんびりとした曲調が、ゆったりと睡眠に導いてくれる曲と言えるでしょう。

「思い出遠くあせても」というフレーズがありますが、ちょっと最初聞いた時「思い出遠く〝焦っても〟」なのかと思ってしまいますよね。その〝曖昧さ〟がこの曲を魅力的にしているといえるでしょう。同様に『ロマンスの神様』では、「幸せの予感」の部分が、「幸せの羊羹」に聞こえますが、これも〝曖昧さ〟を上手に使ったパターン、耳に残るようにされているのです。

熟睡を促す曲第5位――ACROSS THE UNIVERSE(THE BEATLES)

ジョンの名曲。神秘的なバック音楽に、ジョンの優しい「じゃいぐるー、でいーばー、おー」の繰り返しは、10時間寝た人間をも一挙に深い睡眠の世界へ拉致します

まとめ――今年の審査に問題はなかった。しかし……

以上、第18回【熟睡を促す音楽アワード】のご紹介をしてきました。

ただ今年の曲が入っていないならば、「なんで毎年開催するのか」という、この賞の根本的な存在意義みたいなところが問われてしまうかもしれません。AGNAは、来年はその点を踏まえて審査をすることを寝る部部長は期待したいところです。

※逆に目が覚める音楽は?

tsukarukatamade.hatenablog.com