寝る部

誰よりも寝ることにストイックな男が、寝る間を惜しんで「寝る」と「あるある」を研究するブログ

雨降って痔、歌丸。(25時間生活第51回)

こんにちは。

私は「25時間生活」という、毎日就寝時刻を1時間ずつ遅らせながら生活続けるという、令和時代の定番ライフスタイルになるであろう習慣を続けている、京都に住んでいる、埼玉出身の男です。

一番最初に25時間生活始めたのは、就寝時刻が朝の7時になってしまった時でした。昼夜逆転した時でした。フリーランスという職業柄、どんどんどんどん夜更かしをするようになり、ついに昼夜逆転してしまった。しかしその時私は「もう、毒を食わらば皿までだ、このままいっそのこと、毎日夜更かし、いや、夜更かしでも朝更かしでもなんでもかんでも全部やってやる」と、翌日は就寝時刻を早めるどころかむしろ積極的に遅らせ、翌日は朝8時に寝、その翌日は朝9時に寝、その翌日は朝10時に寝……。という1日25時間の生活をはじめたわけです。

そしてそのまま一周ぐるっとして、再び朝7時に寝る日が来ました。確か去年の10月の終わり頃。それから24日後に2周目を終えるという形で続けていきながら――まぁ途中ちょっと予定より早く寝てしまったり、1時間以上夜更かしをしてしまったりなどもありましたが――なんだかんだで10周を終え、ついに現在11周目に突入しています。

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しかしこの10周目が一番過酷でした。

時に25時間生活を辞めなければいけない場面もあったのです。

「25時間生活のバカ」

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25時間生活を辞めざるを得なくなってしまったきっかけは痔です。

私はライターをして一日中デスクワークをしているのですが、4月頃からパソコンゲームにもハマってしまったことによって、より1日に椅子に座っている時間というのが長くなりました。それまではサボりがちに仕事をしていたので、結構ダラダラと、立ったり、部屋の中を歩き回ったりしている時間があったのです。でも4月頃から事実上1日中座りっぱなし。そのためかなり血行不良になった。パソコンゲームにハマりすぎて死ぬやつもいるらしいですが、私は痔になった。

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――医者にかかろうかな

とも思いましたが、病院の待合室でも椅子に座れない。恥ずかしい。

そんな時私は

――25時間生活の野郎がいけないんだ

――25時間生活のバカ

と思って、毎晩決まった時間に寝るという、なんと一日を24時間ととらえるという、なんとも古くさい生活スタイルに戻ろうとしたのです。

25時間生活が人間の自己治癒力をマックスにした

それから1日目2日目は順調に夜の0時前後に寝れてました。

でも3日目からが寝れなくなりました。やっぱり寝ようとするとケツが痛い。ちょっとウトウトとしてかけても結局痛くてまた目が覚めてしまう。それでもなんとか0時に寝ようとする葛藤を、おおよそどれくらいでしょうか、4日か5日ぐらい続けたんですけれども、その時に私は気づいたのです。

――結局25時間生活になってる。

うとうととしてかけて痛くて目が覚めるというようなことがあった時も、0時に寝れた日の2日後、2時頃には寝ている。その翌日はもっと寝れない。そして寝たのは3時。

うまい具合に25時間生活になっていたのです。

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――結局25時間生活になってるじゃん。

その翌日はもう0時に寝ること諦めて、25時間生活通りに布団に入ることにしました。つまり4時就寝です。

そうするとあっという間に眠りにつき、心地よく目が覚めました。

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そして驚いたことに、スムーズな就寝ができたせいでしょうか、痔もちょっと治ってきたのです。

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そこから25時間生活を3日か4日続けた結果、とりあえず椅子に座れるようにまで回復しました。

思わず一句詠む

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かれこれ2週間の格闘の結果、25時間生活から離れ、戻り、大分正常の生活に戻れました。すでに外は梅雨の雨。

――雨降って痔、歌丸

私は小さな声でつぶやきました。

まあ別に俳句ではないですが、自分の心情を極めて自然に吐露できた思い。

外は梅雨の雨、私の痔も、歌丸さんのように、この世からなくなったんだなあ、という意味です。(さらに25時間生活と喧嘩して、一度離れたことによって、むしろよりその素晴らしさを実感したという意味もあります。)

落語の大師匠をこのような形で使うことにもちろん抵抗はありました。でも「雨降って痔固まる」だと変、「痔が固まる」というのはコロケーション的にいささか無理があるし、それどころかなんとなく「悪化した」っぽい意味にもなってしまっているので、当然「固まる」の部分は変えなければいけなくなるわけなのですけれども、だから「治る(おさまる)」とかも考えたわけですけれども、「歌丸」がふと頭に思い浮かんだ瞬間、あまりにもそれがぴったりはまってしまったのです。ちょうど台所で洗い物をしようとした時に、味噌汁のお椀と、逆さまになったお椀のフタがはまって、ぜんぜんはずれなくなったというくらい、そんなくらい「ぴったり」でした。

大変申し訳ありません。