寝る部

誰よりも寝ることにストイックな男が、寝る間を惜しんで「寝る」と「あるある」を研究するブログ

「淡々とテレワークできるのは空腹の時。」一日一食を一年続けた男の答え。

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最近は第2波も起こってきて、テレワークなる新種の働き方がますます重要になり、世の中には「リモートワークにはこの椅子を使え!」とか「アーロンチェアがいいよ!」とか「こんなデスクを使おう!」といった記事が次々と溢れるようになってきているが、中々うまくいっていないのは、よく知るところである。

んな簡単じゃない。

道具や環境を整えて成果を挙げるという発想は間違ってはいるとは一概には言い切れないものもあるが、君の場合はフィジカル以外の部分での問題、すなわち「家だとどうしてもやる気が出てくれない自分を、どう管理すべきか」という問題があるのではないだろうか?

私はライターとして3年くらい生活を送りなんとか生活を回してきたが、正直それは常にこの悩みとの戦いであった。仕事のやる気が出ない。SNSをやりたい。動画を観たい。そして死に物狂いで「やる気を出す方法」を泣きながら考え続けたのである。そして最終的に到達した答えが「一日一食」なのである。

 

一体そのメリットはどこにあるのだろうか?

 

 

メリットその1――仕事の集中力を上げる

もしかすると今、

――それ、むしろやる気出ないでしょ。
――腹が減っては戦ができぬ、じゃん。

とか思っているのではないだろうか。

確かに戦の前は食った方がいい。職場へ行くときもしっかり食べて、気力十分で働くべきである。

しかしそれは他人がいる時の話で、孤独な環境、自由に遊べる環境の場合は逆だ。人間は一人の時に、中途半端に気力があっちゃうと、遊ぶのである。

そこで私はふと「たとえ仕事はしなくても、別に遊んでもいいけど、飯だけは食わないって縛ってみよ。」という風に自分に決めてみると、意外なことに「腹減った」という気持ちが適度に自分を監視してくれて、仕事に集中できたのである。腹が減っている時というのは、遊ぶ気があまり起こらないのだ。なんというか「まあ、腹減ってるし、どうせなら仕事をしよう」という気持ちになる。ちなみにこの文章も当然、一日一食の状態で書いている。超今、減っている。でも別にこうやって長い文章書いたり、意外とちゃんと頭が働くらしい。

もし飯を食わさない会社があったら、ブラック、パワハラどころの騒ぎではないし、絶対許され難いことだが、それは監視されている状況、オフィスに〝監禁〟された状況で、しかも飯も食わせてもらえないから問題なのである。テレワークなら、別にトイレに行きたくなったら行けばいいし、立ち上がりたくなったら立ち上がっていい、寝てもいい。すぐ全裸にもなれる自由さがあまりにもありすぎるせいで、むしろ仕事に集中できなくなっているのが現状なのだ。

 

メリットその2――いざとなりゃ食える

或いは君はこうも思ったのだろう。

――一日一食とか危ないよ!身体に悪いじゃん!

でも本当に危なきゃ、食やいいのである。もしオフィスで一日一食だと、本当に腹が減って死にそうになっても仕事のせいでまだ食えない、という状況が生じえて倒れる。

でもリモートでは台所がすぐ近くにあるからそういうことが起こらない。自分で勝手に食わないと決めているわけだし、健康に悪いといった考え方はまず有り得ず、本当にやばければ、健康に悪ければ、自然と本能が働いて食べるのだ。だって自分で息を止めて、死ねるだろうか?どうしても1分くらいすると、呼吸しちゃうのである。だから問題ないわけである。

私自身、絶対に毎日一日一食にしているわけでもなく、仕事に余裕がある時期などは一日二食にしたりしている。なんとなく習慣で、朝昼晩に食うのはやめるべきだと言ってるのである。

そもそも私が1日1食というテクニックに限らず一番ここで言いたいことは、テレワークを単純にオフィスの延長としてだけとらえるなということ。テレワークだからこその環境、オフィスじゃ無理だけどテレワークならできるという〝地の利〟をちゃんと最大限活かせ、ということなのである。

 

メリットその3――夕飯がめちゃうまい!

ところで一日一食の「一食」っていつ食えばいいだろうか。

私が経験から導いた答えとしては、就寝の4時間前ぐらいが適切じゃないかと考えている。6時間前なら、睡眠時の消化などの関係から体に良さそうだが、6時間前にすると、一日一食の場合、寝る直前にもう1回どうしても腹が減るのである。で、2食食ってしまう。それに、夕食を食ってから6時間も時間があると、仕事はやる気出ないし、なんか暇なのである。だから4時間前ぐらいにすると、ちょうど、ほどよく飯を食って、それからあと3時間寝る準備なり遊ぶなりして寝るという形で、腹が減らずに寝れるわけである。

しかし何より強調したいのはその飯のうまさである。

1日ずっと腹が減ったという状態でついに食うのだから、本当に「白米がうまい!」という戦時中の人のような気持ちになるのである。はっきり言って君も、最初の一口を口に入れた瞬間、感涙、とまではいかずとも、足をバタバタさせてしまうことはまず禁じ得ないだろう。

元気は人にもらうものではなくて、自分の中にある。それを覚えているか忘れているかのちがいだけなのだと気付けるのである。

 

メリットその4――食費が浮く

一日一食にするのだから、浮く。別に夕飯はいくら食ってもいい。3食分の量にしても、別に問題はないが、3食分も必要にはなることはまずない。せいぜい2食分、米2合とおかずぐらいで十分。なにせ飯がうまいのだからそれで問題ない。結果、月の中盤など過ぎた時に財布にまだ万札が思ったよりあって、びっくりすること請け合いである。

それに感染の原因は会食だ会食だ会食だとこれだけ言われているのに、会食できる人が不思議である。怖くないの。確かに外出する場面で「ちょっと腹減ったしあそこで食おう」となっても、その時の腹減り具合や、腹減った状態の自分のパフォーマンスへの不安が手伝って応じてしまわざるを得ないこともあるのかもしれない。1日1食にしておけば、断れる確率が上がるである。

 

 

メリットその5――性欲がわかない

ここはやや少しディープな話である。私もこの話だけは絶対にしたくないのだが、でもやっぱりここがテレワークがうまくいくかいかないかの肝だと思うから、君のためだけにいやいや話すことにする。君も誰もいないところでこっそり読みたまえ。

人間も動物である。やっぱ誰も見ていない時に、自分の性器を触ってしまうのはしょうがないことである。年齢に関わらず、男女に関わらず、これはたぶん同じことだろう。いわんや、インターネットが広がってきた超高度デジタル時代をや。グラビアアイドルの写真もすぐ見ることができる。中村静香とかの画像もすぐ見ることができるのである。女からすると誰だろうか、関ジャニか、妻夫木君とかであろうか、ともかくそういう超美男子、超美女の数々がぷんぷんにあなたに濃厚なフェロモンを放ちながらすぐ隣にいる状態で仕事をしようとしているという「極限状態」がテレワークなのである。こりゃ捗らいでか、である。

オフィスならどうだろう? 君の周囲には油ギッシュな中年がたくさんうごいているだけである。そういう中年とかを見ることで、自然と君の旺盛な性欲もほどよく減退しているのである。でもテレワークならば、ピチピチアイドルにいっぱい囲まれている。そうした中で、おてぃんちりーな/おまんてぃねすを一切触らずに仕事に集中し続けるというのは、よもや悟りにいたったやつだ。むしろ変人である。いわば聖人君子の域、ブッダ。到底我々常人の域とは言えまい。

まあ社会では色々、人々の信頼を得るためにカッコつけなきゃいけないような場面も多いので、なかなかみんなこのことに触れづらいだろう。「わたくしオナニーしたくなるんで、テレワーク無理です」とウィンクしながら言っても、あんまカッコよくない。そして結局どんどん一人で家でストレスを溜めてしまったりするわけである。すなわちテレワークがうまくいかない本質的原因、大きな欠点は、論理的に言って、性欲の管理なのだ。

かといって、さっと自分で処理をしたとて、やっぱ気が抜けてしまって問題である。いまいちその後仕事が集中できない。特に齢(よわい)を重ねれば重ねるほど、一回当たりの消耗も大きかろう。できれば性欲は発散せず、夫婦円満のためにもセーブしておくべきだ。

そう、だから最適な方法が一日一食。

いままであまり語られていないかもしれないが、実は腹が減ってる時って性欲がまったく湧かないのだ。そんなことよりも飯、なのである(「子孫繁栄」と「生命の維持」のどちらを優先するかと考えれば、確かにそれは当然だ)。しかもわかりやすいのでここでは性欲を取り上げたが、実はこれは必ずしも性欲に関わらず、他の「ゲーム欲」や「酒欲」「睡眠欲」「SNS欲」などといったその他の凶悪モンスターの退治にも有効である。

実は私が一日一食をあなたにすすめる一番の理由はここだ。要するにテンションが「いい意味で」落ちる。「陳・江南」や、あるいは、「クリラーナ・トリスネス」といった器官をあまり触らないで済む、それからゲームや動画などをあんまり観たくなくなるというメリットがあるってわけだったのである。

 

まとめ――演技のいらない人生を

以上だ。これが3年間一生懸命テレワークをしてきた男が順調に仕事をこなす秘技である。

きっとライバルが中々成果が上げられず苦しんでいる時、日本にアル中患者が増加している時に、この方法を使うことで君だけが大量の仕事をこなし、絶賛を浴び、「あいつって自制心あるよなあ(俺はオナニーしちゃうのに)……」と再認識され、「オナニーをしない人」として多大な尊敬を勝ちとることは間違いないだろう。しかも「オナニーをしない人」という演技をする必要が今日からなくなるのである。そんなこと、君の人生であっただろうか?

ただし別になにがなんでも食わない!と目を血走らせる必要はないぞ。

別に2食食ってもいいぞ。

よく自分の身体、仕事の進捗と相談しながら行うこと。