10,000円未満のヘッドセットじゃだめなの?俺、別に音とかこだわらない人だけど……。
もしかするとあなたは、ヘッドセットに1万円以上使うことに少し抵抗があるかもしれません。確かにあまりサウンドにこだわらない人にとっては、どれも同じもののような気がします。
しかし私もまったくこだわりがないタイプだったのですが、安いタイプを買ってあとあと痛い目を見ました。
買ったのはこの3000円くらいのでした。
安いヘッドセットの問題点その1――すごいまぶしい。
とにかくまぶしい。
パソコンを切ってもUSBから電気が供給されるらしく、夜中も暗い部屋で青くギラギラ輝き続けているのに閉口しました。実際私は、夜中に起きだし、古今東西の差別用語を連発しながら、中を分解してそのLED部分を破壊するという運びになりました。
↑夜中に粉砕し、LEDライトをすべて除去したヘッドセット。
安いヘッドセットの問題点その2――集音力が……。
実況動画を作ってみたのですが、まったく声を拾わない。そもそも日本は、過密住宅が多いせいか、外人みたいにぎゃーぎゃー大声を出さない国。だからマイク性能の低さは残念ポイント。
安いヘッドセットの問題点その3――コードが邪魔
有線は相当苦痛です。ゲーム中ちょっと肩が凝って、首をかしげて鳴らしたりすることがありますよね。その首の動きとともにいちいちコードがプランプラン揺れるのはストレス。
安いヘッドセットの問題点その4――暑い、痒い
イヤーパッドが非常に安物なので、即座に耳が汗をかきました。いわばサランラップを耳に当ててるようなもの。
予算イチゴーでおすすめヘッドセット6選!!
ヘッドセットおすすめその1――SteelSeries Arctis 5 Black
おそらくゲーミングヘッドセットで一番売れていると言ってもいいくらい人気の、大定番商品。
PUBGがブームになった2年ほど前、このゲームとともに大ブームになりました。着け心地の良さそうなイヤーパッド。サウンドは7.1チャンネルサラウンドです。
🎧チェックポイントその1――7.1チャンネルサラウンドとは?
7.1チャンネルサラウンドは、要するに7つの方向から音が聞こえてくる仕組みのこと。もともとホームシアターなどで一般化した技術でしたが、現在はヘッドホンでも両方の音の大きさの差や時間差などを生み出すことによって、ホームシアター同様の効果を出せるようになっています。
もちろん7.1チャンネルであればFPSゲームをやるときに銃声や足音、車のエンジン音や爆発が単に「右から聞こえてきた」「左側から聞こえてきた」レベルではなく、「前方およそ〝11時の方向〟から聞こえてまいりました!」とか「〝4時の方角〟より敵機接近中!」と、非常に細かく聞き分けられます。ゲーマーにとって7.1チャンネルサラウンドは不可欠です。
ちなみに何で「7チャンネル」と言わないで「7.1チャンネル」というのか?
この0.1は「低音用のサブウーファー」のこと。低音を出す部分は分離させている。それによって他のスピーカーは中音高音に集中できるので、全体的に音質の向上が見込めます。
マイクはこのように引っ張りだせます。デザインもいい感じですし、イヤーパッドが柔らかな素材でできているので、メガネをかけてても違和感がありません。
ヘッドセットおすすめその2――Razer Thresher 7.1
やはりゲーミングのPC周辺機器といえばまず最初に思い浮かぶブランドがRazerでしょう。なにしろデザインがカッコいい。ヘッドセットからなんともカッコいい雰囲気が漂うダークブルー。
こちらの「Thresher 」も7.1チャンネルサラウンドサウンドで、しかも2.4GHzのワイヤレス。
🎧チェックポイント2――「2.4GHz」とは?
2.4GHzというのは周波数帯のこと。もう一つのよく使われる電波は、Bluetoothですが、Bluetoothは遅延が出ます。私はヘッドセットではなくイヤホンでBluetoothを使ったことがありますが、これはかなり反応が遅くて、動画など、見れたものではありませんでした。
ヘッドセットでは2.4GHz接続のものを選べば、ゲームをする上で致命的となりよる遅延がほぼゼロです。
ワイヤレスだと心配なのがバッテリー切れですが、でもこのThresherならばなんと最大16時間の連続使用が可能です。
ヘッドセットおすすめその3――RAZER IFRIT
Razerの、イヤホン型のヘッドセット。後頭部に装着して使います。
髪形が乱れない点が大きなポイント。それに圧倒的に軽い。普通のヘッドセットだったら重さは300g以上ですが、こちらはたったの100g前後。コストパフォーマンス面も非常に高いというのはグッド。
難点は有線なこと。
🎧チェックポイント3――メーカーの「設定プログラム」に要注意!
Razer全体に言えることなのですが、設定プログラムがめんどくさい。私はこのメーカーのキーボードと左手キーボードを利用していますが、プログラムがかなり重たいし、いちいちアカウントを作らないと使えないのも辛い。
そしてプログラムから、毎日1回ぐらいの頻度で更新の知らせが来ます。さらに時々は、アカウントパスワードを入力しなければ使えなくなります。(毎回覚えてないっす。)
それらの機能をどうしてもオフにできない点でRazerに対して軽く怒りを感じています。最近は改善されつつあるようですが、やはり一番キモとなる設定用プログラムがサクサク動く、そしてめんどくさい手続きがいらないかどうかはPCサプライを買う時の重要ポイントと言えます。
ヘッドセットおすすめその4――日清&マルちゃんセット
――これはヘッドセットじゃなくて、うどんセットなのではないだろうか
と、もしかしたら今あなたは思っているかもしれません。
しかしはたしてそうでしょうか?
本当にこれをヘッドセットとは言えませんか?
もしここでご紹介しているヘッドセットのどれかを買ってあなたがプレーすれば、きっとゲームへの没入感が半端ではなくなります。夢中になりすぎて、腹が減っていることも忘れ、気付いた時にはすごい減ってます。そのような時、さっとお湯を入れて食べられるのは本当にありがたい。
つまりヘッドセットと一緒に、これもなくてはならないものなのです。今はゲームに夢中になりすぎて死んでしまう人もいる時代ですので、決してこれは言い過ぎではありません。
だからこれも、ヘッドセットです。
というか、ヘッドセットと一緒に買っておくべきものと言えるでしょう。
ヘッドセットおすすめその5――ロジクール G533
2.4GHz無線接続のロジクールのワイヤレスヘッドセット。
ヘッドホンは7.1チャンネルサラウンド、マイクは単一指向性。
🎧《環境依存文字》チェックポイント4――単一指向性マイクとは?
「単一指向性」はある一つの方向から聞こえてくる音だけを集中的に拾うマイクのこと。そのため音がクリアで明瞭になります。
マイクは折りたたみ式で、折りたたむと同時にオフになるタイプ。
充電時間は16時間。
かなり文句の付けようがありません。イヤーパッドも、軽い着け心地のものが選ばれています。それでいて値段はワイヤレスにしては安い。
それにロジクールは設定プログラムが非常に使いやすいのもポイント。
そしてノイズキャンセリングで、クリアな音が聞こえます。
🎧チェックポイント5――「ノイズキャンセリング」とは?
音は波です。そして波が2つあるとき「干渉」という、強め合ったり弱め合ったりする性質があります(いわゆる「重ね合わせの原理」)。だからノイズとなる音波が発生した時に、ちょうどそれと逆位相の音波を発生させれば相殺できるわけです。
――音波をむしろ発生させて音を消す
という離れ業がノイズキャンセリング。
つまりノイズキャンセリングに必要なのは、ノイズを感知する能力や、ノイズを打ち消すことですが、これは非常に繊細な技術であり、あらゆる商品が同じというわけではありません。いまの時代、安物ヘッドセットにも「ノイズキャンセリング搭載」とはいちおう書かれていますが、その品質にはかなり差があることに注意。
ヘッドセットおすすめその6――SteelSeries Arctis 7
一番最初に紹介したSteelSeriesの、ワイヤレスタイプ。
基本的に性能は一番最初に紹介しているものと同じ。それがそのままワイヤレス接続になったと考えればよいでしょう。
接続は2.4GHzでもBluetoothでもどちらでも大丈夫なデュアル接続。そしてマイクは最高峰の「双方向指向性マイク」です。
🎧チェックポイントその6――「双方向指向性マイク」は悪い?
一つ前のロジクールのヘッドセットの説明で「単一指向性マイク」の説明をしました。「一方向から」の音を集中的に拾うマイクのことでした。双指向性マイクの場合は、前と後ろの「両方向から」の音に感度がいいです。
――え、じゃあ、「単一」の方がいいじゃん。
という印象を受けますが、実はマイク独特の性質、音の性質として、単一指向性にしても、背後や側面の音を完璧にシャットアウトすることは不可能なのです。「軸外特性」というのですが、それが劣ってしまうのです(「カーテン効果」と呼ばれる現象です)。
そこであえて背後の音も拾ったほうが、集音の軸のようなものができて側面からの音をかなりシャットアウトできる。ピックアップ角度が非常に狭くなる。実際ゲーミングではない、通常のヘッドセットなどでは、単一指向性よりも双指向性マイクの方が性能が高いと考えられています。
まとめ――通販おすすめヘッドセット6商品の比較表
最後に表にまとめて整理しておきましょう。
(価格は2020年1月6日時点でアマゾンで調べたのもの)
商品名 | SteelSeries Arctis5 | RAZER Thresher | RAZER IFRIT | 日清&マルちゃん | ロジクール G533 | SteelSeries Arctis7 |
---|---|---|---|---|---|---|
価格 | 9,568円 | 15,800円 | 12,800円 | 2,998円 | 15,600円 | 15,514円 |
有線・無線 | 有線 | 無線 | 有線 | 無線 | 無線 | 無線 |
プログラムの使いやすさ | ○ | △ | △ | ○ | ◎ | ○ |
イヤーパッド | airwave | 低反発スポンジ | イヤホン | 食後空カップを耳に装着できる | 取り外し洗える | airwave |
重量 | 363g | 404g(重い!) | 109g | 96g(きつね) | 349g | 354g |
カッコよさ | ★★★ | ★★★★★ | ★★ | ★ | ★★★ | ★★★★ |
特徴 | マイクがいい! | デザインがしぶい! | 軽くて髪型が乱れない! | ゲームの合間食うとうまい! | 設定プログラムがいい! | マイクがいい! |
aaの価格Check!🔎 |
7.1chサラウンドであることは、すべて同じです(レイザーのイヤホン型以外)。イヤーパッドの装着感も、まあどれもだいたい同じくらいよい。
あとはマイクか、デザインか、設定プログラムか。です。
参考)
7.1チャンネルスピーカー配置 | ドルビースピーカー配置ガイド
あなたの家が映画館に!? 7.1chサラウンドヘッドホンのススメ | スペシャルコンテンツ | ヘッドホン | ソニー
https://www.soumu.go.jp/soutsu/hokuriku/img/resarch/.../section2.pdf
総務省|検索結果(総務省サイト内検索)(近距離無線通信技術の比較)
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