- ZOOM OUT:2020年という時代のキーボード選びのポイントは、機能の数ではなく、コンパクト性&確実性。
- ZOOM IN:2020年の〝フライト〟に最適なおすすめキーボード5選詳細解説!!
- まとめ
ZOOM OUT:2020年という時代のキーボード選びのポイントは、機能の数ではなく、コンパクト性&確実性。
注目ポイントその1――サイズ――机上の〝コンパクトさ〟は、パフォーマンスを決定する。
キーボード選びで一番重要なのは、キーボードの大きさです。大きければいいというものでもなく、小さければいいというものでもない。あまりキーボードに詳しくないと様々な機能が付いている大きいものを選んでしまいがちですが、大きいと机の上のスペースが取られ、本を脇で開きながらタイピングしたり、何かメモを取ったりながらタイピングすることが難しくなります。結構邪魔です。
決定的要素は、テンキー付きかテンキー付きでないかという点。テンキーがあると、1.5倍くらい横幅が広くなりますので、私はあまりテンキー付きはおすすめしません。
注目ポイントその2――打鍵感――もちろん確実なキー認識を大前提として。
やっぱり叩いてて気持ちいいのは、素晴らしい。「ああ、もっと仕事したいなあ!」という労働意欲みたいなを引き出してもらえるのでスランプ気味の人にもおすすめ。
HHKBの「静電容量方式」は、スコスコした打鍵感でかなり気持ちいいです。「メンブレン式」のメカニカルなカチカチとした打鍵感もなかなか。
↑メンブレン式の赤軸キーボードの、カチカチとした叩き心地がいい(FILCO )。
↑ボタンのわずかなくぼみで叩きやすくする工夫もある(ロジクール)。
でもなによりも「打鍵感」で重要なポイントは、もっと基本的なことです。
つまり「壊れないか」。
ちゃんと正しく認識してくれるか。
結構キーボードって酷使するものですし、作りが悪いと結構あっさり壊れます。ボタンを押すと凹んだまま戻らなくなったり、1回しか叩いていないのに2回認識されたり。安物はそういう「打鍵感」以前の基本が甘い。あなたもそういう家電を買って後悔した経験があるのではないでしょうか?
注目ポイントその3――US配列か、日本語配列か
US配列と日本語配列は微妙に異なります。
↑ディスイズUS。「かな変換」などがない。あと「¥」もない。でもいるのか?
実は「Change Key」という素晴らしいフリーソフトがあって、それを使えばボタンの配置をいくらでも自由に変えられます。たとえば「A」を「S」にしたり、「かな」を「バックスペース」にしたり。「Esc」を「全角/半角」にしたり。
つまりUSであろうが日本語配列であろうが、さほど神経質になる必要がないと言えるでしょう。
※ちなみにライティング向けに最適なボタン配置を私はかなり研究して、過去記事を書いて好評を得ています。
【キーボードのボタン】キレそうな位置のボタン、存在価値がない位置のボタン。両者を入れ替えて光速タイピングを可能にしよう! - 寝る部
↑もっとも合理的なキー配置を探求した記事。
注目ポイントその4――カッコいいか――きけ……。101個のキーの声!!
人間の直感って結構信頼できるもので、「かっこいいものは、いい」というのは確か。
↑こういうまさにキーボード!っていうデザインもいいですな
↑目を凝らさないとキーの文字が見えない。これが機能美というものだ。
↑少しわらびもち風の和菓子っぽいというか、うまそうに見えるのは、私だけでしょうか?
かっこいい雰囲気が漂っているように感じられたものにしておけば、机に向かう時にも毎回テンションが上がります。
ZOOM IN:2020年の〝フライト〟に最適なおすすめキーボード5選詳細解説!!
おすすめキーボードその1――20年近く世界から愛されている極上の叩き心地。HHKBの最高級の打鍵感!!
一つ目は、PFUの「Happy Hacking KeyBoard」という商品です。
究極まで無駄を省いたボタン配列でかなりコンパクトサイズを実現しているところが最大の魅力。これだけ少ないと「どうやってコントロールキーを押すのかなあ」と思うかもしれませんが、右下にファンクションキー(Fn)があり他のボタンと同時に押すことでコントロールキーになったり、PgUpボタンになったりします。
2ボタン同時押しだから、少し難しそうにも思えますが、配置が実によく研究されていて2、3時間も使っているとすぐ手に馴染んで、ブラインドでできるようになります。あまり使わないボタンを丸々一個のボタンにしているより、よほどいいことに気付きます。
それからHHKBは、スコスコした打鍵感の静電容量方式であるのも大きな特徴。本当に叩いていて気持ちいいし、キー認識も的確。タイプミスがかなり減り、高速タイピングが可能になります。
↑ちょっと「スコスコ」っと聞こえるでしょう?カチャカチャというより、スコスコって感じです。ちなみにラップトップ(ノートPC)のキーボードの上にHHKBを置く映像が一瞬映っていますが、これは「尊師スタイル」とアメリカのプログラマーで呼ばれているそうです。
ちなみにHHKBはいくつかシリーズが出ています。まず大きく二つに分けると、「US配列バージョン」と「日本語配列バージョン」です。US配列の方ですと、さらにボタンが少なく、カーソルキーさえありません。日本語配列バージョンであればカーソルキーなどは別になっています。US版はさすがに少なすぎなので、適度なボタン数の日本語配列バージョンにしましょう。
それから、HHKBはワイヤレスタイプと有線タイプがあります。無線であればコードが邪魔にならないというメリットはあるとはいえ、キーボードをあまり外に持ち運ぶなどもないのであれば、さほど気になりませんので、それよりも、充電や遅延などがない「有線」タイプを選びましょう。
カラーバリエーションは黒色と白色。白色も洗練されていてオフィスでの使用などに最適ですが、この黒色のデザインの方がやはり私はかっこいいと思います。黒と言うか少し灰色みがかった感じです。よく見ないとボタンの表示も見えないようになっているところなんかも、かなり合理的で、おしゃれ。だってそもそもどこが何のボタンかなどということは最初だけ気になることであって、3日も使えは完璧に把握できるわけですから。むしろ使っているうちに、擦り切れたりして汚くなっていくことを考えれば、もっともこれが合理的なのです。
●HHKBのどのシリーズがいい?
HHKBシリーズは「professional hybrid type-s」「professional hybrid」「professional classic」「professional」「lite」の5種類。グレードもこの順番。値段もこの順番。
値段、デザイン、キーボタン数、使いやすさからして、どう考えても「professional」の、日本語配列の、墨色、がベスト。「hybrid」や「hybrid typeS」は、グレードが高いと言っても、あまり必要な機能が増えているとは思えません。むしろ余計。純粋なHHKBの良さだけが凝縮されているのが「professional」です。
スーパーライターテク
ちなみにテンキーがなくて数字キーが叩きにくい人は、「6」だけボタンを抜くのがおすすめ。そうすると左手でも6、7、8周辺の数字がブラインドで叩けます。そして右手でマウスを離さないまま、数字を叩けるので、かなり便利です。
↑こうすると「6」がどこかぜったい迷わない。あと「~」も、微妙に位置がわかりにくいのでボタンを抜いてます。
おすすめキーボードその2――まるでDJのターンテーブルのような素晴らしいデザインと機能!「Corsair K83」
「コルセア」と読みます。意外に日本では知られていませんが、PC周辺機器、ゲーミング関係のPC周辺機器でかなり人気が高いメーカー。コンピューターのメモリの製造では、品質の高さで世界60カ国以上を展開。
公式サイト
https://www.corsair.com/ja/ja/
そんなコルセアでおすすめのキーボードが K83。2.4GHzのワイヤレスタイプのus版キーボード。仕事向けでなくエンターテイメント向けの機能が充実していることが特徴。やはり一番最初に目に付くのはこの右側のタッチパッドで、マウスなしでも操作が簡単。さらに4本の指で行うジェスチャータッチにも対応していて、拡大縮小も簡単。
さらにタッチパッドの上にはボリューム専用コントローラがあり、オーディオの音量を手軽に調整できます。しっかり正確なキータッチもできる点もポイント。何よりDJブースのようなこのかっこいいデザインは、目を見張る。
おすすめキーボードその3――3次元の構造でしっかり手の疲れをサポート!「マイクロソフト Sculpt Ergonomic」
こちらはマイクロソフトから出ているエルゴノミクス(人間工学)キーボード。
この絶妙な傾斜、ぐにゃぐにゃ加減が腕の疲れを軽減してくれ、長時間でも快適なタイピングができます。
テンキーが別に分かれているので、必要な時だけ使用することも可能。
ただ右端のボタンなどは無理やり詰め込んでいるような感じが、HHKBなどに比べると少しします。それからワイヤレスなので、電池が必要であることにも注意。価格は安いですが、少し機能を詰め込み過ぎな感。
おすすめキーボードその4――タブレットやスマホユーザーも、シームレスタイピング!「logicool ワイヤレス K780」
ロジクールはかなり安い商品もありますが、機能性とコストパフォーマンスなども考えた一番よいものがこれ。
Bluetoothのワイヤレスタイプ。
なによりの特徴は「EasySWITCH」ボタンが付いていてパソコンからスマートフォンタブレットなど簡単に切り替えながらキーボードタッチができること。キーボードの部分にタブレット立てかけたり、スマホを立てかけたりして利用が出来る。特にスマホとタブレットなどを同時に使いこなしながら使っている人に。
おすすめキーボードその5――アメリカ大人気ブランド日本上陸!FILCO Majestouch2 赤軸
日本ではあまり有名になっていませんが、海外では大人気の高級キーボードメーカー。シンプルで、いかにも「キーボード!」といったデザインが確かにかっこいい。アルミニウム製のトップパネル、そして必要最小限な数だけボタンが配列されたキーボードはシンプルでありながら、確かに高級感が漂う。アメリカで300以上のレビューがつくキーボード。日本でもマニアを中心に人気を集め中。
ボタンがCherryMXという、ゲーミングキーボードなどで標準とされる規格の「赤軸」。ちなみにもう少し打鍵感の柔らかい茶色軸も。
残念ながら日本語配列の製品はありませんが、Changekeyなどのソフトを使えば十分使えます。
まとめ
あまり今までキーボードに注目していなかったあなたは、現在数多くの商品が販売されていることに驚いたでしょう。
商品名 | HHKB PD-KB420B | Corsair K83 | Microsoft Sculpt Ergonomic | ロジクール K780 | FILCO Majestouch2 87赤軸 |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 💰💰 | 💰💰💰 | 💰💰 | 💰 | 💰💰 |
特徴 | 打鍵間の気持ち良さは一級品のライター必須キーボード!!! | ジョイスティック・タッチパッド付きの次世代キーボード! | エルゴノミクスで疲れない! | タブレット・スマホとの切り替え機能が最高!! | アメリカで大人気の高級キーボード! |
サイズ | コンパクト! | やや大きい | 大きい | 中くらい | やや大きい |
打鍵感 | 最高! | 中 | 中 | いまいち | 良し! |
配列 | j | j | j | j | us |
カッコよさ | シンプルでいい | カッコいい! | 変 | ボタンが丸い | よい! |
有線 | 有線 | 無線 | 無線 | 無線 | 有線 |
商品URL |
私のおすすめは、HHKB。コンパクトタイプなので、主にテンキーなどはあまり使わないという人におすすめです。
キーボードは、パイロットで言えばジャンボジェット機のコックピット。
パソコンでお仕事をしている人は、よく手に馴染む最高の操縦桿を選び、多くの人に快適なフライトを提供しましょう。